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アルファロメオ SZ(ES30) エンジンECU修理


スーパーカー、スポーツカー専門ECU修理 HEART Inc.

ざっくり言うと…

  • 世界でたったの1036台、うち日本国内はわずか100台強
  • BOSCH製のエンジンECU、Motronic4.1を採用して、点火とインジェクションの両方を制御している
  • 不具合が起きるのはたいてい入出力信号を扱うデバイス

皆さんはアルファロメオと聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?
自動車好きやマニアの方以外は、「イタリア車」ということだけで、具体的にどんな車があるのか、挙げることは難しいと思います。

ミラノの紋章である白十字と、13世紀にミラノを支配したヴィスコンティ家の紋章「サラセン人を飲み込む大蛇」を組み合わせたアルファロメオのロゴ

アルファロメオを簡単に説明すると、

20世紀初頭、1910年に創設され、創立翌年からレースに取り組み、第2次世界大戦までは高級スポーツメーカーとしても名を馳せたイタリアの代表的自動車メーカーで、フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリの育ての親とも呼べる存在。
第二次大戦後は大衆車と小型クーペを製造したが、1960年代からGTカーレースに復帰。数々の伝説を残すが、1970年代以降のイタリア南部(スッド)向けのファミリーカー生産に転換させられるなど、政府に翻弄された歴史を持つ。

  • 1912 15HP
    1912 15HP
  • 1922 RL
    1922 RL
  • 1924 P2
    1924 P2
  • 1930 Scuderia Ferrari (Team Ferrari)
    1930 Scuderia Ferrari (Team Ferrari)
  • 1939 8C2900B speciale Le Mans
    1939 8C2900B speciale Le Mans
  • 1950 1900 Berlina
    1950 1900 Berlina
  • 1954 Giulietta
    1954 Giulietta
  • 1962 Giulia Berlina
    1962 Giulia Berlina
  • 1963 Giulia Sprint GT
    1963 Giulia Sprint GT
  • 1967 33 Stradale
    1967 33 Stradale
  • 1970 Montreal
    1970 Montreal
ここでは紹介しきれないほど車種は多種多様で、レーシングカーやごくわずかに生産された、いわゆる「スペチアーレ」を含むと、一体何種類あるのか数え切れません。

今回の「アルファロメオ SZ」はそんなスペチアーレの中の1台で、1990~92年のわずか2年間で1036台しか製造されなかったクルマです。
日本にはおよそ128台程度があり、アメリカの9台は言うに及ばず、イタリア本国の111台より多いというからオドロキです。好みの分かれるその強烈なスタイリングで強い印象を見る人に与えるのですが、日本人のアルファロメオ好きは凄いですね。

1989年にジュネーブショーでプロトタイプを見ましたが、そのまんまです。

このころ日本ではバブル経済に沸いていた時期であったし、1962年に発表された「SZ」という名前と、カロッツェリア(工房)が同じZagatoということでずいぶんと話題になりました。

1962 Alfa Romeo SZ “Coda Tronca”

さて、やっと修理のお話です(^-^;

ご依頼のあった車両は1991年製で、2500ccのV6が搭載されています。
このエンジンは傑作と呼ばれ、80年代後半から様々なモデルに搭載され、現V6エンジンのベースとなっているエンジンで、エンジンECUは、”Bosch Motronic 4.1″が採用されていて、インジェクションとイグニションの両方を電子制御しています。
このMotronic 4.1は当時の6気筒モデルには割と採用が多く、同じアルファロメオの同一エンジンを採用していた「75」、「164」、「GTV V6」なども同じECUを使用しています。
更に他社だとOpel/Vauxhall、Peugeot、Citroenなどの6気筒モデルにも採用されています。
電子制御と言っても、イグニションはタイミングを見てイグニションコイルに出力するだけで、ディストリビューターも存在するし、インジェクターも個別に制御しているわけではありません。電子制御と言えるかどうか、ちと疑問ではありますが…w

ただし、当然ながら燃料噴射量や点火タイミングなんかは制御しているので、同一ECUを使用していてもプログラムは違います。
逆に言えば、プログラムを変えれば、他車種の”Motronic 4.1″を持ってきて代用が可能だと推測は出来ますね。
この推測が本当かどうかは、自分への宿題としておきましょう。

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ICがほとんどBOSCHの独自番号を与えられています。これではどんな回路で何を制御しているのかさっぱりわかりません。
ここまで行くと、メカニックはもちろん、電装屋さんもプリント基板技術者も理解できないでしょう。
理解できるのはBOSCHの設計者か、ごく一部の事情通の回路設計者のみでしょう。

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さて、こうして修理したECUは、車両に搭載前にメーターのように動作確認をしたいところですが、それにはECUに各種信号を入れてあげる必要があります。
O2センサー信号、ラムダセンサー信号、スロットル開度、エアフロー信号、気温信号、エンジン温信号、回転数信号、その他…
これらの信号を「仮想エンジンシミュレーター」としてECUに入れられるような機器を導入することが、次の弊社のテーマですが、その話はまた後日。

ECUもメーターのように動作しているところをデスクトップで確認できるよう、急がないと!

フェラーリ, マセラティ, ランボルギーニ, ロータス専門
ECU, コンピューター, メーター, 特殊電装品・電子回路製品 修理, リビルト
解析再構築, オリジナル電子回路設計・開発
HEART Inc.


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