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世界に誇る!日本でしか作れないガラケー


2014年を迎えました。明けましておめでとうございます。
本年も当ブログはゆっくりとしたペースで更新していきますが、よろしくお願いいたします。

さて新年1発目は、クルマや音楽や医療機器ではなく、身近にある携帯電話のお話です。

皆さん、ケータイは何を使ってますか?スマートフォン?それとも折りたたみ式のガラケー?
かく言うぼくもスマートフォンを使用して3年になりますが、皆さんミニPCとも言えるスマートフォンをどんな風に使用しているんでしょうか?

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HTC J Buttefly HTL21

ぼくの場合は、自宅の監視カメラを操作したり、外出先から照明や家電、デスクトップPCを操作するので今やスマートフォンは欠かせませんが、メールと電話だけならむしろガラケーのほうが優れていると思っています。

これは、そもそも基本的なコンセプトがまるで違うからです。

電話機にメールやインターネット機能を追加したのがガラケー

ポケットコンピュータに電話”も”出来る機能を追加したのがスマートフォン

これはまるで、「クルマ」と言うだけで軽トラックとF1マシンを同じ土俵に乗せるようなもんです。目的が始めっから違うんだからw

しかしそれじゃ話が始まらないので、ここではどちらも、「携帯電話」として考えてみます。

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スマートフォンの代表的2機種、iPhone vs android

スマートフォンを生み出したのは、言わずと知れたiPhoneを考えたApple社の前CEO、故スティーブ・ジョブスであり、そのiPhoneの独占を許すまじ、と開発されたのがGoogle社のAndroidであり、この2つが今のスマートフォンのほとんどであるのは皆さんご存知の通り。
ガラケーがほとんど例外なく折りたたみ機構を持っているのに対し、スマートフォンは板チョコのようなストレート型です。
でもスマートフォン登場前から、日本製の携帯電話以外は、世界の携帯電話はストレート型でした。

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世界の代表的なノキア(フィンランド)製携帯電話

機能的にはカメラが付いていて、メール、ちょっとしたインターネットなど、日本製携帯電話とあまり変わりませんが、かばんやポケットに入れておくと、ついボタンを押してしまいそうですね(^_^;)
それに引き換え、日本製のガラケーの折りたたみ式は、そういう心理的心配も無く、液晶画面も隠れているので安心です。

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典型的ガラパゴスケータイ、NTTDocomo FOMA P706

折りたたみ式ですから、液晶画面もボタンも大きく出来るし、折りたためば小さくなるし、完璧なのに、ガラケーを使っていると時代に乗り遅れた感があって、馬鹿にされているような雰囲気ですよね。
最近はスタンダードな折りたたみ式が主流ですが、かつては画面だけが横長になったり、縦横に開いたり、すごいものがありました。

ここからがやっと本題w

しかしこのガラケー、日本で独自に進化したから「ガラパゴス」なんですが、実は海外では、作れないんです。
例え作れたとしても、コストがかかり、壊れやすくなって、酷使される電子製品として商品にならないんです。

なぜだかわかりますか?

1日に数十回、下手をすると数百回、たった1年で1万回以上開閉する蝶番、ヒンジのメカニカル機構の精密で正確な工作が日本のメーカー以外には作れないのです。
こんなに酷使する機構部分を開発、設計するのは大変な時間と労力が必要です。
当時トップシェアを誇っていたのがストロベリーコーポレーション。しかし悲しいかな、ガラケーの衰退と供に不採算事業となり、アドバネクスモーションデザインと社名を変えています。
(追記:アドバネクスモーションデザインも整理されて、現在はアドバネクスとして残っています)

スガツネ工業 二つ折りヒンジの動画

スガツネ工業 多機能ヒンジの動画

Flash動画がこのブログには埋め込むことが出来ないので、リンクをクリックしてくださいね(^_^;)

機構自体はさほど複雑なものではありませんが、その耐久性と、全くガタつきの無い正確さ、その低価格は日本のメーカー以外には実現は不可能で、海外は仕方なくストレート型の携帯電話を製造していたのです。

そう、海外では「ガラケー」は作れなかった。日本製でしか作れないから、日本だけ独自の進化をしたのです。

ストレート型しか無く、ボタンも画面も小さい携帯電話は、発想の転換で、コンセプトを変える事でスマートフォンに進化する以外方法は無かったのです。

逆に言えば、液晶画面の部品以外はどこでも手に入り、安く簡単に作れるスマートフォンは、画面部品とソフトウェア以外は目を見張る技術はほとんど無いのです。
そして、最も重要な部品の一つである液晶画面の部品は、日本のメーカーがもっとも進んでいるという事実。

今やスマートフォンを作っているのは中国や韓国です。iPhoneも生産は中国。androidも韓国や台湾製が世界を席巻していますが、スマートフォンのその部品の6割は日本製です。

ソフトウェアは別として、ハードウェアとしてのガラケーは、日本の設計力と生産力が結集した賜物で、世界のどこでも作れないのです。

どうですか?
これでもまだ、ガラケーに劣等感を感じますか?

要は、

電話を主目的として持つか、

ミニパソコンを主目的に持つか、

と言うことに過ぎないのです。


Published in技術

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