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フェラーリ F40 スピードメーター解析と修理 その2


スーパーカー、スポーツカー専門ECU修理 HEART Inc.

ざっくり言うと…

  • 見た目が同じ電気式メータでも車種によってギア比が違う
  • 回路構成は同じでも、ICも違えば抵抗やコンデンサの値も違う
  • ランチアデルタなど、回路構成の違うものもある。

フェラーリ F40 スピードメーター解析と修理 その1
のつづき。

アルファロメオSZのメーターと比較しながら修理開始

その1では、メーターパネルを車体から外すところまでを写真に撮りましたが、スピードメーター本体の分解手順を撮り忘れてしまいました(^-^;
’70年代中期から始まったVeglia Brlettiの電気式スピードメーターの歴史は、’90年代中期まで基本的な仕様は変えていません。
もちろん、車種や最高指示速度によって同じ速度でも指針角度が変わってきますので、速度信号の回路での処理の方法が違ってきます。
好例として、同時期にアルファロメオSZ(ES30)のスピードメーターの修理もしていましたので、並べてみました。

一番目につくのは、メーターフェイスの材質の違いです。SZはアルミで出来ていますが、F40はアクリル製で数字が透過光表示になっています。
距離計のギア比も違います。両者とも指針角度が同じときは、フルスケール280km/hのSZに比べて、フルスケール360km/hのF40のほうが速度表示は早くなるので、距離計も早く進まなければならないので、当然ですね。

制御用プリント基板のパターンはF40、SZとも違いは無く、ICの違いによる抵抗、コンデンサの値の違いで制御しているようです。出力段はバイポーラトランジスタのトーテムポール構造で出力電流を稼いでいます。
ICは型番を検索しても全くヒットしません。したがってカスタムICだと思われますが、その正体は周波数によってDC電圧出力を変えるF/Vコンバーターでしょう。
1976年製フェラーリ365GT4/BBのスピードメーターで既に使用されているので、超初期のF/Vコンバータであれば、たいして周波数特性は良くないはずです。
Veglia Borlettiのスピードメーターが20km/h未満の表示が無いのは、不要なのではなく、このICの性能が低く、20km/h未満では誤差が大きすぎて当てにならないため、で間違いないでしょうw

まずは動作不良が電気的に不具合があるのか、それとも機械的に問題があるのか切り分けるために、修理の完了しているSZのメーターのプリント基板をF40のメーターにスワップして動作を確認します。

……動きません…(^-^;

指針する速度はいい加減でも、せめてピクリともしてくれればいいのですが、どうやらモーター側にも問題がありそうです。

ここから、スピードメーターとの格闘の日々が始まりました。

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ECU, コンピューター, メーター, 特殊電装品・電子回路製品 修理, リビルト
解析再構築, オリジナル電子回路設計・開発
HEART Inc.

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Published inF40フェラーリメーター技術故障解析修理

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